三日坊主もいっしょうけんめい

30代独身OLが好きなように些細なことを綴るブログ

2023年観劇キロク①

なにかのめぐり合わせで、今このブログを読んでくださっているみなさま。こんにちは。

 

ここのところ、Twitter(あえて)でいろいろな方のブログを目にすることが多く、どのブログも素敵な文章で、私も日常をこうやって文章に残したいなという気持ちが強くなり、さっそく書いてみることにしました。

何年も前の私が作ったまま、3日坊主どころか数年越しに2記事しか書いていないブログが残っていたので、せっかくなので活用してみることに。

書いたことをすっかり忘れていた過去の自分の文章が、今もインターネットの海で漂ったまま、しかも、再び回収できるとは思わなかったので、かなり恥ずかしい文章ではあるけれど、このまま残しておくことにします。

 

さて、2023年も早くも10月を迎え、早くも今年1年を総括するとするならば、個人的には「観劇の1年」となりました。

その観劇の記録を簡単ではありますが、まとめていきたいと思います。

歌舞伎に関してはまたまだ勉強中の身であるため、拙い感想であることをご容赦くださいませ。

 

2023年1月①

SANEMORI@新橋演舞場

2023年ひとつめの観劇で、この作品で完全に歌舞伎沼へ足を突っ込んでしまい、私の人生が変わってしまいました。

というか、2023年は今の今もSANEMORIの余韻のまま、日々を過ごしてきたというのが正解かもしれません。

それぐらい、華やかで圧倒的で素晴らしい空間でした。

團十郎さんが舞台に立つと自然に視線がそちらに吸い込まれるようなオーラと華やかさ。

宮館涼太さんの素直でよく通る声と軽やかな身のこなし。

改めて芸能という特別な世界で活躍している人たちは、こんなにもキラキラしていて、人の気持ちを引き付けるのだなとただただ圧倒されました。

 

そして、中村児太郎さんの演技が個人的にとてもとても好きで、ひとめぼれしてしまいました。

いつか歌舞伎座で、児太郎さんを見たいという気持ちが、歌舞伎の世界への興味を一層強くさせたのでした。

 

と、こんな風に良い感じでまとめて書いてはいるのだけれど、推しである宮館涼太さんを生で拝めたことは、本当に本当にうれしくて…

舘様って本当に実在していて、生きているのね…とそれを実感することに精一杯で、記憶がないくらい緊張した観劇でした。

運よくチケットが取れて、行くことができて本当に良かったの一言です。

 

2023.1②

寿初春大歌舞伎「十六夜清心」@歌舞伎座

SANEMORIを見に行き、もう頭は歌舞伎でいっぱいで、歌舞伎座に見に行きたいという気持ちがあふれてしまい、二日後には歌舞伎座にいました。

大学の時にも歌舞伎の授業を取っていて、その授業がとても楽しくて、いつか歌舞伎座に行きたいという気持ちはあったものの、やはりハードルが高く感じてしまい…念願叶っての観劇となりました。

もう幸四郎さんも七之助さんも、美しくて美しくて…ただただ感動でした。

恋仲になってはいけない二人の思いが交差しながら、静かに場面が進んでいくのが、派手さはないのだけれど、細かい動きや視線を堪能することできて、最高でした。

前半は、優しいけれど意気地なしの清心と、純粋でまっすぐなまだ世の中を知らないただただかわいい十六夜が、後半には堅気とはまるでいえない二人の様変わりの演じ分けが、すごかった~。

 

そして、この演目のポスターがとても好きです。

ピンクの背景に十六夜ちゃんと清心さんの姿が映えていてとにかく素敵。

 

2023年2月①

舞台「モノノ怪」@飛行船シアター

少し毛色が変わって、こちらは2.5次元舞台を初めて見てきました。

アニメのモノノ怪がとても好き、何度も何度も見返しています。

それが舞台化され、しかも主演が荒木君となれば、行きたいと思い、チケットの抽選に申し込んだところ、運よく見に行けることに相成りました。

 

飛行船シアターに初めて行ったのだけれど、とてもこじんまりとした劇場で、小さいながらも舞台だけでなく、プロジェクションマッピングを劇場全体を使って演出がされていて、迫力がありました。

 

とにかく荒木君の薬売りさんが手の動き、顔の動かし方、話し方それをとっても、アニメから出てきたとしか思えないクオリティで、すごいの一言でした。

何より声色が薬売りさんでしかなくて…声まで演技できるなんて本当に俳優さんってすごい。

 

小さい舞台なので、段差を使って、舞台上の空間を分けたり、ダンサーさんが布を使って踊りとともにキャラクターの心情を表現したりして、演出も面白かったです。

 

また別のお話で再演されるときには見に行きたいなと思っています。

ぜひまた荒木宏文さんで!

 

2023年2月①

二月大歌舞伎「霊験亀山鉾」@歌舞伎座

にざ様!!!!です。

もう大学の授業でにざ様と玉様の演目を見て、いつか必ずこのお二人は生で見ないとならないと思い続け、ようやくまずは片岡仁左衛門様です。

 

とにかく素敵で素敵で…

ぞくっとするような冷徹な悪人で、本当のお水を使った立ち回りも、もうアクションとさえ言える見せ場の数々、圧倒的でした。

焼き場の樽型の棺桶を壊して、水右衛門が登場する場面は、マスクの下で思わず驚きの声が漏れてしまったり…

お話も、悪役の見せ場はさることながら、相手側の背景もしっかり描かれていて、最後の仇討ちの場面はすっかりお話に入り込んでしまい、感動して泣いちゃいました。

お昼の場面と夜の場面とか、屋内と屋外とか、場面がころころ変わって、とても楽しい演目でした。

 

本物のにざ様は迫力もありながら、色気もあって、本当にカッコイイの一言でございました。

 

最後の仇討ちの場面で、遠くにお祭りの鉾が見えるような演出があるのだけれど、そこがなんだかとてもきれいな景色で、今でも時々ふと頭に思い浮かぶ時があります。

 

観劇キロク②へつづく。